最近ニュースでよく耳にする「エボラ出血熱」。
一体どういう病気で、どんな症状が出るのか。
はたして日本は大丈夫なのか…。
気になるエボラ出血熱について説明します。
どんな病気?
エボラ出血熱は、ウイルス性出血熱のひとつで、
エボラウイルスが原因で発症します。
症状はインフルエンザに似ていて、
発熱や頭痛、腹痛などが主な症状となります。
病状の進行が早いという特徴があるため、
治療が遅れると致死率が高くなってしまいます。
重篤化すると体の至るところから出血が起き、
出血があったり患者の致死率は90%近いと言われています。
予防できないの?
エボラウイルスの主な感染経路は血液です。
そのため、
エボラウイルスに対するワクチンはなく、
感染してしまった場合は対処療法のみとなります。
一度抗体ができるとほぼ回復されるとされており、
早めの対処が重要となります。
西アフリカで流行中!
2014年2月にギニアでの流行が確認されました。
当初ギニアではエボラウイルスと判明しなかったため、
感染は急激な勢いで広まりました。
その後隣接国でも感染患者が確認されており、
4月には「前例のない規模」であるとの発表がなされるほどの
感染の勢いが確認されています。
アメリカなどからボランティア医師団が派遣されましたが、
ボランティア男性2人も感染が確認されるなど、
かなり強力な流行であると見られます。
現在でもアメリカで隔離患者がいるなどの流行中で、
死者はすでに800人を超えており、
未だ余談を許さない状態となっています。
日本は大丈夫?
日本からも医師や看護師が現地の治療に行っていますが、
潜伏期間も短いエボラウイルスですので、
現段階では日本の感染は大丈夫だと考えていいでしょう。
しかし、西アフリカの感染は拡大していく一方で、
今後も各国から多くの医療従事者が派遣されると
考えられます。
そのため、今後もどの国で感染者が出るかどうか
予想がつかない状態であるといえます。
今後の注意点
医療従事者やボランティア活動を除いては、
西アフリカ地域への渡航は避けたいものです。
どうしても仕事などの都合で向かわないといけないという
場合には、やはり現地の人との関わりを
減らすという工夫が大切でしょう。
基本的にはエボラウイルスは血液感染であり、
空気感染はないと言われています。
しかし、飛沫感染についてはまだ否定も肯定もされていません。
つまり、もしかしたら感染者のくしゃみなどでも
感染する可能性があるということです。
また、渡航歴のある人や、その周辺の人は、
少しでもエボラ出血熱様の症状があった場合は
すぐに病院で診察を受けましょう。
もちろん、診察前に渡航歴がある、または渡航歴が
ある人が身近にいるということを伝えてください。
個人個人が意識を持つことで、日本への感染は防ぐことができます。
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