葵祭りの斎王代とはなに?2015年は誰?費用はいくら掛かる?決め方は?

葵祭りの斎王代 お祭り

京都の三大祭である『葵祭』。

その中でも見どころなのが、
『斎王代』の女人行列!

毎年この女人行列は華やかに行なわれ、
神事でもある葵祭を盛り上げてくれます。

でも女人行列のヒロイン、
『斎王代』っていったい誰なのか?

お祭は知っているけども、
意外と知らない『斎王代』をご紹介!

葵祭りの斎王代

photo credit : Chris Gladis via photopin cc

 

 

斎王とはいったい何?

葵祭の女人行列でおなじみの『斎王代』。
これは読んで字のごとく、
『斎王』の『代理』の女性を指すのです。

 

 

そして斎王とは『いつきのひめみこ』とも呼ばれ、
伊勢神宮や賀茂神社に奉仕した未婚の女王のこと!

 

その昔、
まだ葵祭が賀茂祭と呼ばれた頃、
賀茂神社の斎王が神事である賀茂祭に奉仕していました。

 

その身を持って神事の成功を祈り、
祭を見守ってきたのです。

 

今では正式な斎王はもちろんいません。

 

ですがその『代理』として、
毎年京都の未婚の女性がひとり選ばれ、
『斎王代』として葵祭を沸かせる存在となるのです。

 

でもこの『斎王代』というのは、
意外と最近に始まったもの!

 

鎌倉幕府の政変以降『斎王』は途絶え、
『斎王代』として復活を遂げたのは昭和28年なのです。

 

女人行列を華やかに盛りあげるために、
京都でも美しさと家柄を誇る女性が選ばれてきました。

 

 

葵祭で『斎王代』はなにをするの?

もともと『斎王』は、
さまざまな神事に奉仕をしていました。

 

そのため『斎王代』は、
5月15日当日だけでなく、
1日から徐々に神事を進めていくのです。

 

当日には葵祭の無事を祈って、
御手洗川で身を清めます。

 

そして牛車にゆられ、
神事を最後の時まで粛々と見守るんです。

 

これ、実際とんでもないプレッシャーのようです。

 

歴代の『斎王代』を務めた女性たちも語っていますが、
葵祭を現代で行なうには、
途方もない苦労と人の手が必要となっています。

 

その中心ともいえる『斎王代』を務め、
京都の歴史をとうとうと紡いでゆく。

 

『葵祭』を成功させるというだけでなく、
京都の歴史の守り手という、
とても大きな責任を任された女性たちなんですね。

 

斎王代

photo credit : Japanexperterna.se via photopin cc

 

 

莫大な費用がかかるってホント?

『斎王代』を務め上げるには、
実は費用が自己負担という条件があります。

 

もちろんこれは条件の一部に過ぎないんですが、
それでも衣装などは自分であつらえないといけないようです。

 

斎王代の着物

photo credit : musume miyuki via photopin cc

 

儀礼用の振袖だけでもお高いものなのに、
神事用の単衣はいったいいくらするのか?

 

一式で、なんと1千万円也!

 

歴代の『斎王代』は、
いわゆるイイトコのお嬢様たち。

 

これはもう、
一般応募では斎王代は務まらないですね。

 

 

費用はどれくらい?

前述したとおり、
まず単衣の一式が最低でも1千万!

 

毎年新調されるため、
お下がりはもらえません・・・

 

さらに下鴨神社と上賀茂神社間で行なわれる、
有名な女人行列を含む『路頭の儀』

 

この費用も出さなければならないのです。

 

詳細な費用については不明ですが、
全国から観光客を集める祭の行列の費用なんて、
考えられませんね。

 

結論、費用は数千万!!

 

ちょっとぼんやりしていますが、
諸経費を含めると、
もはや一般家庭には手が出せません。

 

あの煌びやかな見た目にあこがれた人は、
『斎王代』でなくても、
女人行列に参加する事はできるようです。

 

公式サイトをチェックしてみてくださいね!

 

 

2015年の斎王はだれ?

気になる2015年の『斎王代』はすでに決定しています。

 

 

京菓子の老舗『老松』の長女、
大田梨沙子さんです!

 

会見でちょっと手が震えているあたりが、
なんとも初々しいですね。

 

ところで『斎王代』はどうやって選ばれるのか?

 

一般の立候補や推薦、
応募などは受け付けておらず、
葵祭の実行委員の方々が毎年決定しています。

 

しかし!

前述にあるとおり、
『斎王代』を務めるには十二単の用意など、
一千万単位の金額が自己負担・・・・

 

そして京都の歴史ある祭事のため、
その家柄でも選ばれることが多いです。

 

これまでの歴代の『斎王代』を務めたお嬢さん方は、
京都の老舗のお店、事業家や文化人、
もしくは京都ゆかりの寺社のご令嬢となっています。

 

親子三代務めていたり、
兄弟が祇園祭で稚児を務めていたり。

 

京都の祭でも、
重要な役どころを任される家のお嬢さん方が選ばれるようです。

 

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葵祭り

photo credit : Japanexperterna.se via photopin cc

 

下鴨神社の神紋である『葵』で飾られ、
お稚児と一緒に練り歩く『斎王代』。

 

その姿に心奪われ、
毎年通ってしまう観光客も多いとか。

 

約1キロの距離を、
何度か衣を変えつつ進むので、
道中さまざまな姿も見る事ができます!

 

『京都三大祭』の葵祭は、
やはり斎王代の女人行列なしでは語れない!

 

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