京都の三大祭である『葵祭』。
その中でも見どころなのが、
『斎王代』の女人行列!
毎年この女人行列は華やかに行なわれ、
神事でもある葵祭を盛り上げてくれます。
でも女人行列のヒロイン、
『斎王代』っていったい誰なのか?
お祭は知っているけども、
意外と知らない『斎王代』をご紹介!
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斎王とはいったい何?
葵祭の女人行列でおなじみの『斎王代』。
これは読んで字のごとく、
『斎王』の『代理』の女性を指すのです。
そして斎王とは『いつきのひめみこ』とも呼ばれ、
伊勢神宮や賀茂神社に奉仕した未婚の女王のこと!
その昔、
まだ葵祭が賀茂祭と呼ばれた頃、
賀茂神社の斎王が神事である賀茂祭に奉仕していました。
その身を持って神事の成功を祈り、
祭を見守ってきたのです。
今では正式な斎王はもちろんいません。
ですがその『代理』として、
毎年京都の未婚の女性がひとり選ばれ、
『斎王代』として葵祭を沸かせる存在となるのです。
でもこの『斎王代』というのは、
意外と最近に始まったもの!
鎌倉幕府の政変以降『斎王』は途絶え、
『斎王代』として復活を遂げたのは昭和28年なのです。
女人行列を華やかに盛りあげるために、
京都でも美しさと家柄を誇る女性が選ばれてきました。
葵祭で『斎王代』はなにをするの?
もともと『斎王』は、
さまざまな神事に奉仕をしていました。
そのため『斎王代』は、
5月15日当日だけでなく、
1日から徐々に神事を進めていくのです。
当日には葵祭の無事を祈って、
御手洗川で身を清めます。
そして牛車にゆられ、
神事を最後の時まで粛々と見守るんです。
これ、実際とんでもないプレッシャーのようです。
歴代の『斎王代』を務めた女性たちも語っていますが、
葵祭を現代で行なうには、
途方もない苦労と人の手が必要となっています。
その中心ともいえる『斎王代』を務め、
京都の歴史をとうとうと紡いでゆく。
『葵祭』を成功させるというだけでなく、
京都の歴史の守り手という、
とても大きな責任を任された女性たちなんですね。
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莫大な費用がかかるってホント?
『斎王代』を務め上げるには、
実は費用が自己負担という条件があります。
もちろんこれは条件の一部に過ぎないんですが、
それでも衣装などは自分であつらえないといけないようです。
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儀礼用の振袖だけでもお高いものなのに、
神事用の単衣はいったいいくらするのか?
一式で、なんと1千万円也!
歴代の『斎王代』は、
いわゆるイイトコのお嬢様たち。
これはもう、
一般応募では斎王代は務まらないですね。
費用はどれくらい?
前述したとおり、
まず単衣の一式が最低でも1千万!
毎年新調されるため、
お下がりはもらえません・・・
さらに下鴨神社と上賀茂神社間で行なわれる、
有名な女人行列を含む『路頭の儀』。
この費用も出さなければならないのです。
詳細な費用については不明ですが、
全国から観光客を集める祭の行列の費用なんて、
考えられませんね。
ちょっとぼんやりしていますが、
諸経費を含めると、
もはや一般家庭には手が出せません。
あの煌びやかな見た目にあこがれた人は、
『斎王代』でなくても、
女人行列に参加する事はできるようです。
公式サイトをチェックしてみてくださいね!
2015年の斎王はだれ?
気になる2015年の『斎王代』はすでに決定しています。
京菓子の老舗『老松』の長女、
大田梨沙子さんです!
会見でちょっと手が震えているあたりが、
なんとも初々しいですね。
ところで『斎王代』はどうやって選ばれるのか?
一般の立候補や推薦、
応募などは受け付けておらず、
葵祭の実行委員の方々が毎年決定しています。
しかし!
前述にあるとおり、
『斎王代』を務めるには十二単の用意など、
一千万単位の金額が自己負担・・・・
そして京都の歴史ある祭事のため、
その家柄でも選ばれることが多いです。
これまでの歴代の『斎王代』を務めたお嬢さん方は、
京都の老舗のお店、事業家や文化人、
もしくは京都ゆかりの寺社のご令嬢となっています。
親子三代務めていたり、
兄弟が祇園祭で稚児を務めていたり。
京都の祭でも、
重要な役どころを任される家のお嬢さん方が選ばれるようです。
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下鴨神社の神紋である『葵』で飾られ、
お稚児と一緒に練り歩く『斎王代』。
その姿に心奪われ、
毎年通ってしまう観光客も多いとか。
約1キロの距離を、
何度か衣を変えつつ進むので、
道中さまざまな姿も見る事ができます!
『京都三大祭』の葵祭は、
やはり斎王代の女人行列なしでは語れない!
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