12月が目前に迫ってきましたね。
皆さんは
という言葉を知っていますか?日本では1年で1番行事がたくさん詰まっている12月ですが
その呼び名に「師走」という言葉があります。
今回はその言葉の本当の意味や由来
季節のあいさつなどをご紹介します。
「師走」の読み方・意味、由来は?
本来は旧暦の12月の事を示しますが
今では新暦の12月も同じく「師走」と呼ばれることが多いです。
その言葉の本当の由来は、実は明らかになっていません。
ひとつは「師」が「走る」、という意味があります。
この「師」とは、教師・師範など様々な説があり、定かではありません。
そのほか、仕事や1年が終わる、季節が終わるという意味があるともされています。
ちなみに、旧暦の12月とは新暦でいうと
12月20日から1月20日ごろに始まる1ヶ月の事を指し
http://www.youtube.com/watch?v=yiSOjKVqXvw
時候のあいさつは?
かしこまった手紙などの始まりに使う時候の挨拶ですが
季節や月によって大幅に変わりますよね。
12月に使う時候の挨拶をいくつかご紹介します。
師走、寒冷、初冬、歳末、明冷などを使い
などと続ける方法が一般的です。
「師走の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。」
といった感じになります。
そのほか、親しい友人などに出す手紙であれば
年の瀬も押し迫り、寒さもひとしお、などを使って
「今年も残すところわずかとなりました。
久しくご無沙汰しておりますがお変わりないでしょうか。」
といった少しくだけた表現もあります。
「師走の候」読み方は?いつ使うのが正しい?
読み方は「しわすのこう」と読みます。
師走、とうたっているので、
厳密には12月1日から12月31日までに使うのが正しいですが
一般的には11月下旬から12月中旬に使われることが多いです。
旧暦での「神無月」の意味と由来は?
「神無月」というのは、旧暦の10月を指します。
これも師走と同じく、現在は新暦の10月の事も「神無月」と呼びます。
神無月の由来として一番有名なのは
10月になると出雲大社に全国から神様が集まり
神様が不在になることから「神」の「無い」月で「神無月」という説ですが
実際のところは明らかになっていません。
一番有名なこの説は、中世以降に出雲大社の御師が広めた
後付けの民間語源だとされています。
ちなみに出雲大社付近では
10月は とされ、神在祭などが行われています。
いかがでしたか?
一般的な呼び名も、その由来を考えると意外とおもしろいですね。
旧暦と新暦では暦が違いますので、その正確な日付などは
わかりません。
昔の人は、季節も正確にわからずに生活していたというのですから
現代のわたしたちにとっては驚きですね。
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