花粉症と言えば春のもの、と思われる方も
いらっしゃるかもしれませんが、
花粉症は冬を除くすべての季節で起こり得るものです。
花粉というのは、草木が繁殖するために作るもの。
ですから、ほとんどの木々は花粉を飛ばしています。
ここでは国内で見られる、主な花粉症の原因となる植物を見ていきましょう。
スギ
日本国内で最も多くの花粉症患者を持つのはスギです。
スギの花粉の飛散時期は2月下旬~4月で、
スギ花粉症の猛威のゆえに、
花粉症は春のものという誤解すら生じさせるほどです。
もともとは木材のために人工的に植林されたもので、
日常的に生活していて接するスギ花粉にの量が
短期間に急激に増加したことが花粉症の増加の原因と考えられています。
ヒノキ
スギとヒノキの花粉は形も飛散時期もよく似ているため、
症状として混同されていることが多いのです。
ただ興味深いのは、
スギ花粉患者はヒノキ花粉症でもあることが多い一方、
ヒノキ花粉症患者でスギ花粉症患者でない人は極めて少ないことです。
スギの花粉の飛散時期は3月中旬~4月です。
花粉はスギにわずかに遅れて飛散しますので、
スギ花粉症が長引いているな、と思ったら
ヒノキの花粉によるものかもしれません。
イネ科の植物
カモガヤやオオアワガエリなど、
イネ科の花粉の飛散時期は5~8月で、
夏の花粉症の代表的存在とされています。
症状としては目、鼻の症状に加え、
かゆみなどの皮膚の症状が現れることが多いのが特徴です。
キク科の植物
ヨモギやブタクサなどのキク科の植物
8月から秋にかけて勢力が強まる秋の花粉症で有名です。
イネ科やキク科など、いわゆる雑草の花粉を「草木花粉」と言います。
草木花粉はスギなどと異なり、高所からまき散らされるわけではないので
花粉が飛散する範囲は数十メートル程度に限られています。
そのため、極力これらの草木に近づかないようにすることが
最善の対策と言えます。
オリーブ
ヨーロッパ、特に地中海沿岸で代表的な花粉症として
オリーブの花粉によるものがあります。
日本にも、小豆島を中心にオリーブの栽培が盛んな
瀬戸内では珍しくない花粉症です。
写真はオリーブの花です。
飛散時期は5月下旬から6月上旬、
ちょうど春と夏の花粉症の間に現れる花粉症です。
日本で見られる花粉症について、ざっとご紹介しました。
この他にも、北海道のシラカンバなど、
その地域に群生している木々の花粉による花粉症も多々あります。
もし花粉症になってしまったら、
まず自分が何に弱いのか、しっかり確認するのが良いでしょう。
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