祇園祭2014のメイン!神幸祭の日程は?神輿のルートも

7月1日~末日まで長く行われる、祇園祭。

その中でも、最大の盛り上がりを見せるのが、
16日の宵山であったり、17日の山鉾巡行です。

しかし、その山鉾でさえも、祭の本当の主役ではありません。

祇園祭は本来、八坂神社の厄除けのお祭りです。

すなわち、祇園祭の本当の主役といえば、
「八坂神社の御神輿」。

祇園祭においては、派手な山鉾巡行は、
御神輿が通る前のいわば、先触れであり、お清めであります。

祇園祭においては、「神幸祭」「還幸祭」といわれる
2度の神輿渡御が行われています。

宵山や、山鉾巡行も見所ですが、
これらの神輿渡御も、祇園祭の外せない見所なのです。

 

 

八坂神社の神輿の種類

神幸祭の神輿

八坂神社には、3基の神輿があり、
「神幸祭」「還幸祭」では、それぞれの神輿が違ったルートを通り

四条通にある御旅所と、八坂神社の間を
往復する形となります。

 

八坂神社の神輿は、

「中御座」といわれる、素戔嗚尊を乗せた神輿、
「東御座」といわれる、櫛稲田姫命の神輿、
「西御座」といわれる、八柱御子神の神輿
 の3基です。

素戔嗚尊は、有名な神様ですね。

 

櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)は、素戔嗚尊の妻で、
かの有名なヤマタノオロチをスサノオが退治した際に
妻にめとった女神です。

 

「八柱御子神(やはしらのみこがみ)」というのは、
この二人のあいだの子どもとなる神様のこと。

 

神様を数える単位が「柱」です。

 

八島篠見神、五十猛神、大屋比売神、抓津比売神、
大年神、宇迦之御魂神、大屋毘古神、須勢理毘売命

の八神のこととされています。

 

 

神幸祭の神輿渡御のルートをチェック!

神幸祭のルート

 

神幸祭は、7月17日の、山鉾巡行が終了した後に始まります。

 

2013年には、16時に、神輿渡御に先立ち
八坂神社で祭典が行われ、
門前で神輿の差し上げが行われたのは18時でした。

 

出発前には、八坂神社の西門前に、3基の神輿が揃う、
「三社揃い踏み」を拝見することができます。

 

3つの神輿は、渡御ルートが違うため、
一度に見られるポイントはそう多くはないのです。

 

ここで、神輿を持ち上げる「差し上げ」、
時計回りに回転させる「差し回し」が行われます。

これらは、神を讃え、また神の力を強くし、
神様に対する最高のおもてなしをする、という意味合いの行事です。

 

 

その後、神輿は1,000人以上の担ぎ手に担がれ、
駒形稚児と呼ばれる稚児に先導されて、
それぞれのルートで御旅所まで下ってゆきます。

 

駒形稚児は、綾戸国中神社の御神体である、
素戔嗚尊の「荒御霊」をかたどった「駒形」を胸にかけています。

 

そして、白馬に乗って中御座を先導するのが習わしです。

 

 

還幸祭の神輿渡御のルートをチェック!

24日に行われる還幸祭では、神幸祭で御旅所に渡御した神輿が、
八坂神社に戻されるのですが、
そのルートは神幸祭のときとは違っています。

還幸祭のルート

 

見比べてみると、神幸祭のときには回らなかった
遠くの方まで、回っていくことがわかりますね。

 

御旅所を神輿が出発するのは、17時頃になります。
途中、三条黒門通りにある八坂御供社(通称、三条御供社)

 

3基すべての神輿が集まって祭典があり、
さらに町内を回って、八坂神社に帰り着くのは
21~23時頃になります。

 

ここから、さらに神霊を本社に戻す儀式が行われます。

 

 


見れば見るほど、かかる時間も長く、
壮大なお祭りであることがわかります。

 

神幸祭、還幸祭は、祇園祭の本分といっていいものですから、
ここを目当てに観光を企画するのも良いかもしれませんね。

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