7月の頭から終わりまで、1か月も続く祇園祭ですが、
その中でも一番の盛り上がりを見せるポイントが
「宵山」そして「山鉾巡行」です。
観光客もひときわ集まるイベントとなっています。
宵山、そして山鉾巡行とは?
祇園祭の見どころを特集しました。
宵山とは? いつやるの?
「宵山」とは、山鉾巡行の前日の夜のことを指す言葉です。
現代では、一日の始まりは朝か、
そうでなくても夜中の0時というところですが、
昔の考えかたでは、一日の始まりは夕方だったのだそうです。
そのため、何か祭りごとがあるときには、
本番の前の日の夜には、
すでに「お祭りの日」は始まっていると考えられていたため、
その前の日の夜を
お祭りの幕開けとして楽しんだというわけです。
さて、
予定されますので、
宵山も毎年おおむね、16日の設定となります。
2014年も、宵山は7月16日。
時間は、18:00~23:00(予定)
四条通の八坂神社~堀川間が、歩行者天国となります。
巡行する前の山鉾に、駒形提灯が吊られ、
夕刻にはそこに灯が入って幻想的な風景を作り出します。
祇園囃子が流れ、お祭りは早くも最高潮。
山鉾の近くでは、厄除けの粽(ちまき)や、お守りや御札が売られます。
これらは、各山鉾によって違っているもので、
山鉾によっては、入場料や、粽を買うと山鉾に
登らせてくれるところもあります。
粽といっても、食べるものではありません。
厄除けのお飾りの一種で、
自宅に持ち帰り、玄関に飾って、一年の無病息災を祈ります。
地元の子どもたちが、浴衣を着て売り子をつとめます。
また、この日は地元の人も浴衣を着て、街をそぞろ歩くのが
京都っ子の過ごし方。
観光客として訪れる際も、是非浴衣を持参して、
宵山は浴衣で楽しむのが良いでしょう。
山鉾巡行とは?
山鉾巡行とは、先述のとおり、
宵山の翌日に行われる、山鉾の巡行イベントです。
祇園祭においてはこの、宵山~山鉾巡行のくだりが
一番の盛り上がりポイントといっていいでしょう。
2014年の山鉾巡行の予定は、7月17日。
四条烏丸 (午前9時00分) →河原町四条(9:40)
→ 河原町御池 (10:35) → 新町御池(11:25)
となっています。
巡行の順番は、古式に則り先頭が長刀鉾と決められていますが、
その後は、6月6日の鬮取り式で順を決めます。
23基の山鉾が巡行します。
先頭の長刀鉾に乗る稚児が、
四条通麩屋町の注連縄を太刀で切る を行うのは
テレビにもよく出て有名ですね。
注連縄切りのポイントは、出発してすぐですので、
その瞬間を見たい方は、四条通麩屋町でスタンバイしましょう。
17日の山鉾巡行は、正式には「前祭(さきまつり)巡行」と呼ばれ、
山鉾巡行はもう一度、24日に
「後祭(あとまつり)巡行」と呼ばれるものが行われます。
7月24日、後祭巡行の予定は、
烏丸御池 (午前9時30分) →河原町御池 → 四条河原町 → 四条烏丸 (11:22)
となっています。
前祭で巡行していない10基の山鉾が巡行します。
実は、2013年までは、後祭巡行はなく、主に交通規制等の事情から、
前祭巡行の際にすべての山鉾巡行が行われていました。
ところが、1965年までは、前祭、後祭が分けられていたことから、
今回その伝統を復活させることになったのです。
お目当ての山鉾が有る場合には、どちらの日程になるのか
上の地図でよくチェックしておきましょう。
山鉾は、上にも高く、重さも相当のもの。
長刀鉾でも、巡行時には11.1トンにもなりますが、
これでも山鉾の中で3番目だといいます。
角を曲がる際には、地面に竹を敷き詰め、水を打って、
その上を力業で90度回転させます。
これを「辻回し」と呼び、山鉾巡行の中でも
迫力の有る見所といわれています。
祇園祭に行った折りには、曲がり角もぜひ
チェックしたいですね。
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