花粉症は花粉に大量に触れることで免疫系が誤作動し、
自分の身体を攻撃してしまうアレルギーの一種です。
春のスギやヒノキの花粉については全国的に言われますが、
アレルゲンとしての花粉が存在しないのは
木々が花を咲かせない冬だけです。
それでは、春以外の季節はどんな植物に注意すればいいのでしょうか?
秋の花粉症を引き起こすのは草?
花粉症を引き起こす植物は全部で50種類以上あり、
花粉が飛ぶ時期もまちまちです。
中でも夏から秋にかけて花粉を飛ばす植物として
よく知られている植物には次のようなものがあります。
ブタクサ:キク科の一年草で高さは1m程度、
日本全国に分布する「雑草」の一種です。
花粉の飛散時期は8月から10月にかけて。
日本ではスギ、ヒノキに次ぐ花粉症患者数を持つと言われます。
アメリカでは、ブタクサによる花粉症が一番多く、
5~15%の人が花粉症に悩まされているという説もあります。
ヨモギ:キク科の一年草で、飛散時期は8月から10月。
草餅や汁物、天ぷらなど食用としてもよく知られていますね。
花粉症の患者さんでも葉を食べただけでは症状は出ませんので、
安心して食べることができます。
秋の花粉症の中では、ブタクサに次ぐ患者数を持っています。
秋の花粉症で注意することは?
秋の花粉症は、このように草によるものが多いのが特徴です。
草木は背丈が低い分、花粉の飛散範囲はそう広くありませんから、
群生地から離れることで症状を緩和することができます。
その一方で、雑草は勝手に生えてきますから
正確な分布を捉えることは難しい面もあります。
さらに秋口は、ダニなどの死骸によるハウスダストも増加する季節なので、
アレルギー症状が出ていても、直ちにそれが花粉によるものとは断定できません。
春先のスギ花粉に比べて、秋の花粉は情報が少ないです。
その中で適切に情報を収集するためにも、
「花粉症かな?」と感じたら医療機関でアレルギーの検査を受け、
自分のアレルゲンが何なのかを知っておくことが大切です。
花粉症は侮っても良いことはありません。
自分の状態を素直に受け止め、対策することで
毎日を少しでも気持ちよく送れるようにしておきましょう。
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