中秋の名月……
昔から人々は中秋の名月に感動し、
団子をだべながらお月見をしたものです。
今では団子を食べる人は少なくなりましたが、
お月見をする人は少なくないでしょう。
しかし、中秋の名月には意外と知らないことがあるんです。
その意味や時期、団子を食べる理由などを紹介します。
中秋の名月の意味は?
中秋の名月という言葉の意味は一体なんなのでしょう?
その由来は、月見という行事の由来にあります。
月見は旧暦8月15日から16日の夜に行われることになっていました。
日本では古くから月へのあこがれが強く、
月を眺める日を定めるほどの人気があったようです。
この8月15日、十五夜の夜の月を中秋の名月と呼ぶんです。
十五夜は秋分(9月23日)の前後半月間の中で変動します。
今年は9月8日です。ここ15年間では最も早い中秋の名月になります。
中秋の名月が満月になるのはいつ?
せっかくなのだから、満月をちゃんと楽しみたいですよね。
ただ、中秋の名月の日に満月になることは多くありません。
今年は中秋の名月の翌日、9月9日が満月になります。
どうしても満月を見たい!という人は一日遅れの中秋の名月を眺めてください。
なぜ中秋の名月は満月にならないのかというと、
満月と新月までの期間は約29.5日であるということが影響しています。
15日毎に新月と満月が繰り返しているわけではないので、
十五夜とはいえどうしても数日ずれてしまうんです。
では、月見の名所とされている場所を紹介しましょう。
これらはとてもきれいな満月を眺めることができることで有名です。
美しい松島の風景に美しい満月が加われば、鬼に金棒です。
団子を食べるのはなぜ?
平安時代の貴族たちは中秋の名月を眺めながら
水面に浮かぶ月で歌を読む遊びを楽しんでいたそうです。
現代ではススキをかざって団子、クリなどを食べながら
酒を飲むスタイルが定着していますね。
一体いつから団子を食べるようになったのでしょうか?
日本人は元々主食がコメではありませんでした。
なんと里芋が主食だった地域がたくさんあるんです。
それらの地域では里芋は中秋の名月に収穫する風習があり、
月を神様に見立てて里芋をお供えしたんだそうです。
主食がコメに移行するにつれて里芋ではなく
団子に変わっていったのだと考えられます。
今でも西日本の一部では里芋を盛って食べるんだそうですよ。
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以上、中秋の名月について紹介しました。
古くから続く行事では当時の大衆の状況が
関係していることが多いですね。
皆さんもただ月を眺めるのではなく、月を神様に見立てて感謝し、
団子を食べてみてはいかがでしょうか?
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