元旦と元日の違いと由来。明治維新で急に決めてパニックになったとか・・・

ハワイの初日の出 暮らし・文化

もーいーくつねーるーとー
これに続くうたい文句は誰でも知っていますね。

そう“お正月”です。
でも、同時に“元旦”と呼ぶ人も。

知っていそうで知らない“元旦”の言葉の由来。
そして“正月”と“旧正月”とはいったい・・・?

身近にあるのに意外と解りづらい言葉を、簡単にご紹介!

 

 

そもそも元旦ってなに?

誰もが知っている“元旦”
どんなイメージがあるでしょう?

 

元旦を日付や、いつからいつまで、
という様に一定の時間や期間の名前と思う方も多いはず。

 

実は“元旦”とはもっと単純。

 

“元”という文字は“はじめ”とも読みますよね?

 

そして“旦”という文字も、
地平線から登る太陽表現した『指示文字』という漢字です。

 

ハワイの初日の出

“元旦”という熟語が示すものは、
“一年の初め”、“新年”ということですね。

 

よく1月1日の何時から何時までが~、
というものもありますが、本来は時間や日付感覚で使われる言葉ではないのです。

 


「あけましておめでとうございます!」

と言った瞬間から、もう“元旦”というわけですね。

 

 

元旦と元日の違いは?

“元旦”については、先ほどご説明しましたね。
それと似た言葉に“元日”があります。

 

“元旦”は時間や日付に左右されず、
一年の始まりという意味を持った言葉。

 

では“元日”は?

 

“元日”という言葉は、
太陽暦に変更されてから生まれたもの。

 

1月1日を指し示す言葉です。

 

これは“元旦”と違って日付がはっきりしてますね。

 

日付が年によって移り変わっていた昔の“太陰暦”では、
1月1日が固定でないため、“元旦”という呼び方だったのでは?

 

ちなみに元日には『初夢』を見ると良い事が。
そして『初夢』は、“寝正月”と深い関わりがあります。

 

正月は年神様を新年になった瞬間迎えるため、
寝ているのは失礼だと、夜っぴて起きていました。

 

さらに晦日はおせちの仕込などもあって大忙し。
なので、1日はすっかり疲れてしまいます。
そこで皆仕事はせずに、1月1日は寝て過ごしたといいます。

 

これを“寝正月”というらしいのです。

 

つまり、31日が明ける前に眠ってしまった時見た夢は、
初夢ではないのかも・・・・

 

 

旧正月とは?

“旧”正月とは文字の如し、
古い暦でのお正月の事です。

 

もともと“こよみ”、日付の概念は中国からもたらされた、
月によって日付が移動する“太陰暦”のことです。

 

ちなみに日本が“太陰暦”から“太陽暦”へ変更になったのは、
なんと明治維新のこと。

 

明治5年(1872)の12月3日が、
明治6年(1872)の1月1日となっています。

 

なんじゃそりゃっ!

 

と、きっと当時の人たちは言ったはず。

それもそのはずですね。
12月がたったの2日で終わってしまったのです。


しかも変更が発表されたのは11月9日。
なんと布告から施行まで23日!

な、なんというスピード実施でしょう。

 

ついでにその時に初めて、
1日を“24時間”で区切る『定刻制』が登場しています。
今では普通の数え方ですけど、
明日から違う数え方だからねー!

と言われてしまった当時の人々の混乱ぶりは、
相当なものだったようです・・・・・

 

さてさて話は戻りますが、“太陰暦”ではその年によって、
日付がかなり移り変わっていました。

 

そのため昔はお正月が1月21日ごろから、
2月20日ごろまでを毎年移動していました。

 

古い暦が含まれる日めくりカレンダーなどには、
今でも旧暦で計算された日付が書いてあるので、
比べてみるのも面白いかもしれません!

 

 


意外と知らなかった“元旦”、
そして“正月”のちょっとした豆知識。

 

日本の行事は意外と奥深い!

 

こんな豆知識を知っていると、
ちょっとした話の種になるかもしれません。
ですが、他の人が知らないからといって、
けしてドヤ顔で喋ってはいけません。

 

新年早々、ちょっと微妙な空気になるかもしれません。

 

ドヤ顔

 

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