端午の節句とこどもの日の違い!鯉のぼりや柏餅の意味とは?

鯉のぼり 暮らし・文化

5月5日は子どもの日として、
ゴールデンウィークでもお馴染みの休日!

でももともと5月5日は、
『端午の節句』と呼ばれる日ですよね。

『こどもの日』と『端午の節句』は同じ日ですが、
これってどこが違うものなのか?

こどもの日はお祝いするけど、
端午の節句はよく知らない。

そんな5月5日、
端午の節句のアレコレをご紹介!

鯉のぼり

photo credit : Giovanna Durgoni via photopin cc

 

 

端午の節句と子どもの日の違いは?

そもそも『端午の節句』とはなんなのか?

 

端午の節句は中国夏殷周代の時代、
5月5日が夏至であり、
邪気がたまりやすい日だったとされます。

 

そのため邪気を『菖蒲』で払い、
竜の形をした舟でレースをするなど、
さまざまな厄払いが行なわれていました。

 

そして日本にも同じく、
『五月忌み』という田植え前の穢れ払いがあったのです。

 

田植え前に女性が家にこもり、
男性だけを払って身を清めるというもの。

 

そう!

もともと日本では『端午の節句』というのは、
女性のための節句だったのです。

 

中国からやってきた『菖蒲』の払いが転じて、
『尚武』という言葉になり、
勇ましい飾りを用いた男の子の成長を祝う節句に変化したのです。

 

これをこどもの日と呼ぶようになり、
いまでは竜の舟が鯉のぼりに!

 

もちろん様々な逸話や歴史があり、
時代によって変化してきた『端午の節句』。

 

いまでは『菖蒲湯』など、
男女問わず厄除けに入浴しますね。

 

 

五月人形って?

『端午の節句』が男の子の誕生や、
成長をお祝いするものに変化すると、
その願いを込めた人形を作るようになりました。

 

それが『五月人形』と呼ばれるものです。

 

『五月人形』には2種類あり、
兜飾りや桃太郎などの人形を“内飾り”。

 

鯉のぼりや、
栃木県に続く『武者絵のぼり』などを“外飾り”と呼びます。

 

現代では『五月人形』といえば“内飾り”のことを指し、
桃太郎や金太郎、
勇ましい若武者などの人形を飾るようになりました。

 

実は人形によって、
それぞれ込められた願いが違うようです!

 

特に若武者などは、
知恵に優れた人望ある人に育ちますように。

という親心の表れなんです!

 

 

鯉のぼり

外飾りやつるし飾りと呼ばれ、
家の外に高々と飾られる『鯉のぼり』!

 

なぜ鯉なのか?

 

日本と中国の端午の節句がくっついた時、
中国の皇帝のシンボルであった竜も伝わってきました。

 

中国には鯉が滝を登り、
立派な竜になるという言い伝えがあります。

 

『皇帝のような立派な地位の人になる』という、
立身出世の象徴なんですね。

 

 

栃木県に伝わる『武者絵のぼり』も、
日本特有の『立派な武士になる』という、
出世への願いを込めたもの。

 

時代が変わり日本に伝わるにつれて、
厄除けという意味合いから、
成長の祝いや願いが篭った飾りとなっていったのです。

 

 

柏餅はどんな時に食べるもの?

『端午の節句』や『こどもの日』につきものの、
美味しい柏餅!

 

でもどうして柏餅を食べるようになったのか?

 

それは柏の木には、
新しい芽が育ちきるまで古い葉が落ちない。

 

という特徴があるから!
これが家系が途切れず、『子孫繁栄』するという縁起を担いだ食べ物なのです。

 

子どもの成長をお祝いするには、
柏餅はぴったりの食べ物なんですね!

 

ちなみに柏餅を食べるようになったのは、
江戸時代のこと

 

しかもこのころは江戸限定で、
他の地域では『ちまき』や、
『だんご』を食べるとしていたそうです。

 

当時は食材も十分にそろう家も少なかったでしょうし、
甘いものはぜいたく品でした。

 

子どものお祝いだからこそ、
ぜいたく品を作って食べる!

 

その文化が今現在でも根付いているものの一つなんです。

 

 


意外と知らなかった『端午の節句』!

 

かわいい子どものお祝いに、
いつも食べる柏餅や、
鯉のぼりなどの飾りがちがって見えるかも?

 

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