盆踊りというと、どんな曲が思い浮かびますか。
炭坑節、河内音頭、東京音頭…地域によって使われる曲は様々です。
そんな盆踊りで使われる曲の、
歌詞というのはご存知でしょうか。
実はあまり知られていない、盆踊りの歌詞について
代表的な曲を挙げて見ていきたいと思います。
炭坑節
炭坑節は、福岡に昔から伝わる民謡です。
元々は炭鉱労働者の女性が歌っていたものといわれており、
歌詞も女性の目線で綴られています。
月が出た出た 月が出た ヨイヨイ
三池炭鉱のうえに出た
あまり煙突が高いので さぞやお月さん煙たかろ
あなたがその気でいうのなら ヨイヨイ
思い切ります 別れます
もとの娘の十八に返してくれたら別れます
冒頭部分の歌詞は比較的知られているかと思います。
しかし、その後の恋愛観というのは
盆踊りとしては意外な歌詞ではないでしょうか。
河内音頭
今や全国の盆踊りで使われている河内音頭。
そのため、一口に河内音頭といっても、
地方によって歌詞も曲調も違うということもありえます。
えーさては一座の皆さまへ
ちょいと出ました私は
おみかけ通りの悪声で まかりでました未熟者
お気に召すようにゃ 読めないけれど
七百年の昔より唄い続けた河内音頭にのせまして
せいこんこめて唄いましょ
ソラ ヨイトコサッサノ ヨイサッサ
歌詞を読むと自然とリズムが頭に浮かびますね。
特に相の手が多いとも言われる河内音頭ですが、
その相の手が記憶に残っていたりして馴染みのあるものなんですよね。
東京音頭
元々は
と呼ばれていた東京音頭は、昭和7年に日比谷公園で開催された盆踊り大会にて
初めて披露されました。
盆踊りはもちろん、プロ野球チームの東京ヤクルトスワローズや
プロサッカーチームのFC東京の応援歌としても
馴染みのある音頭です。
ハァ 踊り踊るならちょいと東京音頭 ヨイヨイ
花の都の 花の都の真ん中で
サテ ヤットナ ソレ ヨイヨイ
聞いたことあるという人は多いでしょう。
東京ヤクルトスワローズの応援では、
応援グッズである小さな傘を使って踊る
応援が有名ですよね。
今や東京をはじめ関東地方で行われる盆踊り大会の
ほとんどがこの「東京音頭」を使っているそうです。
土地の歴史が詰まってる!
盆踊りの曲には、その土地における歴史や
時代背景などが歌われています。
近年では曲が作られた土地とは全然違う場所でも
曲が使われるということも多いようですが、
どのようにして作られた曲であるのかというのは、
そしてどのような歌詞が綴られているのかというのは、
盆踊りを踊るにあたって、是非知っておいてもらいたいものです。
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