畑や庭が好きな人にとって、寒い冬が去り、
だんだんと暖かくなってゆくのは嬉しい限り。
しかし、その暖かさに誘われるように
ヤツがやってくる……
そう、アブラムシ!
一度発生すると見るのも嫌なほど増殖し、
植物をボロボロにしてしまうアブラムシ。
気づいたときにはびっしりと貼り付き、
もうどうしようもなくて植物をあきらめることも……
いったいこのアブラムシ、どうやって駆除したらいいのでしょうか!?
農薬を使う! 徹底的に駆除!
食べられるものにはオススメできませんが、
食べない花木であれば、有効なのが家庭用の農薬です。
害虫に対する即効性で昔から使われているのが
「オルトラン」という農薬です。
家庭園芸の必需品とも言われています。
【殺虫剤】【アブラムシ】オルトランDX粒剤1kg |
スプレータイプのほか、粒タイプも売られています。
粒タイプは、植物の根元に撒くことで効果を発揮するタイプ。
野菜にも使えますが、収穫何日前まで、など
野菜の種類によって制約がありますので、
説明書きをよく読んで使いましょう。
ほかにも、アブラムシに有効な強力な薬剤はたくさんあります。
いずれもホームセンターなどで広く市販されており、
さほど高価なものではありませんので、
説明をよく読んでから、試してみましょう。
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他にもてんとう虫を使う方法もあります。
アブラムシは世代交代のサイクルが早く
次々に農薬への耐性を獲得してしまうので
より強い農薬を開発⇒効かなくなる、のイタチごっこでした。
そこで考えられたのが
アブラムシの天敵であるてんとう虫を放つことで
薬剤を使わずに駆除しようという発想で、生物農薬といいます。
ナミトップという商品名で販売されており
国の許可が降りたれっきとした農薬です。
アブラムシの天敵テントウムシを利用した殺虫剤【代引き不可】ナミテントウ剤 ナミトップ |
餌として捕食してくれますので
アブラムシの種類に関係なく効果を発揮します。
送られてくる一世代目は飛べないよう処理されているので
きちんと散布した箇所に定着します(2世代目以降は飛べます)。
注意する点は、ハウスなどの施設内か防虫ネットの内部で使用すること。
外に逃げると生態系への影響が懸念されるためです。
正しく使えば農薬の使用を最低限に減らせますので
一考の価値はあるのではないでしょうか。
農薬ではないもので駆除する(お手軽編)
農薬のたぐいを使いたくない! という場合でも大丈夫。
農薬を使わない駆除方法があります。
牛乳、あるいは酢を、水で薄めたものを
アブラムシにスプレーすると、駆除できる場合も多いようです。
割合は、牛乳(もしくは酢)1に対し、水が5程度。
アブラムシに酸素を吸わせなくする作用があるのです。
但し、牛乳と酢をいっぺんに使うと、
カッテージチーズができてしまいますから、避けましょう。
農薬ではないもので駆除する(上級編)
もう少し上級の駆除方法を求めるなら、
石灰の上澄み液で、牛乳を薄めることで
アブラムシに対してより強力なアプローチをすることができます。
参考URL
月刊 現代農業2012年6月号 牛乳+石灰上澄み液がアブラムシに一番よく効く
カキ殻の石灰というものが売っていますので、
これをバケツ1/3ほど入れ、バケツに上まで水を張って混ぜ、
1晩置くと、上澄み液が出ます。
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これに、牛乳と水を混ぜてできあがり。
分量は、上澄み液1:牛乳1:水24
農薬を極力避けたい場合には、試してみましょう。
アブラムシを近づけない工夫をする
薬類を散布するほかには、
アブラムシを植物に近づけない工夫をすることも有効です。
植物の根元に、アルミホイルを敷いて太陽光を反射させると、
アブラムシはこれを避けて近づいてこないといいます。
光るものが苦手なのだそうです。
アブラムシは、一度駆除しても、
何度も近づいてくるやっかいな害虫。
放っておくと、植物が元気をなくし枯れてしまいます。
しかし、農薬を何度も繰り返し使うと、
これも植物が弱る原因になりますので、
いくつかの方法を組み合わせるなどしてみる工夫が大切です。
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