松の内が明けると、
ひな人形のCMがテレビを賑わせ始めます。
穏やかに仲睦まじく寄り添う内裏びなから、
豪華な三段、五段の段飾りまで、
ひな人形にもいろいろあります。
今日はそんなひな人形にまつわるあれこれをご紹介します。
ひな人形の「ひな」ってどういう意味?
ひな人形を「雛人形」と書く人も多いですね。
「雛」という漢字は成長しきっていない幼い鳥を表すものですが、
それがどうしてひな人形に通じたのでしょうか?
ひな人形の「ひな」は、かつて貴族の子女が行っていた
「ひいな遊び」に由来しています。
ひいな遊びとは、紙や布で作った人形を使ってする
おままごとやごっこ遊びのことです。
「ひいな」というのは「小さく、かわいらしいもの」という意味で、
転じてこれらの人形も「ひいな」と呼ばれるようになりました。
それが時代を下って、女の子の健やかな成長を願う人形となったとき、
それを「ひな人形」と呼ぶようになったのです。
一方で、同じく愛らしい存在として
幼鳥のことも「ひな」と呼ぶようになりました。
「お内裏様とおひな様」は間違い?
有名な童謡「うれしいひなまつり」の歌い出しは
♪お内裏さまとおひなさま~
ですが、これは正確ではないんだそうです。
「内裏(だいり)」とは、
天皇陛下がお住まいになっている宮殿のことです。
今の言い方では「御所」ということですね。
ひな人形が天皇・皇后両陛下を模したものなら
お二人とも内裏に住まわれているわけですから
男性だけを指して「お内裏さま」というのは変ですよね。
正確には、この夫婦一対の人形を指して
「内裏びな」と呼ぶのが正しいとのことです。
長野県須坂市では30段飾りも!
ひな人形と言えば段飾りを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、
長野県須坂氏にある「世界の民俗人形博物館」では、
なんと30段のひな飾りが行われています。
ぼんぼりがなすハートマークが印象深いですね。
同所では毎年同じような規模のひな飾りが
趣向を変えつつ行われています。
この他にも、
計6000体におよぶさまざまなひな人形が一度に見ることができます。
是非一度、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
どうでしたか?
まだまだひな人形には
知らないこと、分からないことが秘められていそうです。
女の子たちの健やかな成長を願って、
今年もひな人形を飾りましょう。
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